ハサミ男

見てきましたよ、ハサミ男

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)

原作を読んだ方はご存知のように、映像にすることは絶対に不可能なんです。だって…(本をこれから読もうとする方、ネタバレ*1注意→)>>いちばんの面白いところは、ハサミ男が男じゃなくて女だったっていうところなんだから。そしてこれは活字だからこそ出来るのである。<< だからです。となると、映像に出来ないものをいかにして見せるのか?
映画化されると知って、今か今かと待ち望んでいましたよこの日を。
(以下ネタバレ!これから読む人もこれから見る人も注意!!)
>>キャストを見た時点でもちろん麻生久美子が「ハサミ男」だってことはわかりきったこと。そんなにバレバレでいいのか?ってかキャストを見た時点でいちばん面白いところが消えてしまうのですから、原作を読んだ側からしてみれば、えらいこっちゃ!ですよ。
始まりでいきなり麻生久美子と豊悦が出てきて女の子を殺しちゃったときには。えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!ですよ。それを見せてしまうのね…。じゃあどうなっちゃうの?ねぇ?
でもそれは、原作とは違った見せかたで勝負するよっていう宣言なんですよね、原作を読んだ人に対しての。原作を読んだ人も、読んでない人も平等に楽しませてやろうっていう心意気、いいじゃないですか♪
まぁ原作を読んだからには完全なる驚きなんてものはなかったけれど、我々の楽しむべきところはやっぱり「豊悦はいったい何者なんだ?」ってこと。それを考えながら見ることですよね。
麻生久美子の部屋に豊悦の遺影が飾ってあるのに気づいて、私は思わずニヤリとしてしまいましたよ。(うふふ。これだけは、見た人にしかわからないってことで…)
<<
これだからミステリはやめられません。
そして映画に脱帽です。



実はひとりで映画を見に行ったのは初めて。まぁ映画館にいた人はみんな一人で来てたけれどね。7人それぞれ。
みなさんマナーがわかってらっしゃる方ばかりでよかったわ♪たぶんミステリ好きか映画好きしかいなかったためでしょうね。もちろん映画を愛する人はマナーを守るけれど、ミステリを愛する人もちゃんとマナーのわかる人間だからね。いい気分です♪

*1:見たい人はクリック&ドラッグ!