きいろいゾウ

きいろいゾウ

象に弱い。象が好きだ。象フェチかも。。
初めて読む作家さんは、たいていの場合デビュー作から読むのが私のこだわりです。もっともその作家さんの個性が出ているもの、一番いい作品、それがデビュー作であると思うからです。。なんて高尚な理由はありません。ただ、なんとなくですが。。 それに反してこの本を手に取ったのは要するに「ゾウ」だから。象大好きだからなのです。何故か?知らん。なんとなく象に惹かれるのだ。


さて感想。
つかみが抜群。大阪弁(?関西弁か?関西に住んでるのに違いがわからん!)の親しみやすい会話がとても好きだ。とはいえ、ちりばめられたユーモアは決して関西のそれではないと思う。なんかやっぱ小説のユーモア。だから小説たりえているのだな。うん、何言ってるかわかんない、笑。

和やかな生活に、じわじわっと不安がたち込めてくる。
「十一月□日(雨) 月が見えない。どこかに隠れているのか。」
この一文の日記だけでその転機を表現しているのだ。読んで見なければわからないけれど、まぁそれはそれは抜群なのだ。あぁ…




夜空を見上げて今夜の月を確かめたくなる。 そんな小説でした。