大日本橋亭落語祭

５月３日（月・祝）大日本橋亭落語祭
演目
（前座・春風亭昇吉「桃太郎」）
笑福亭たま　「いらち俥」
三遊亭兼好　「宮戸川」
三遊亭遊馬　「つぼ算」
旭堂南湖　　「誕生日」
　　　仲入り
柳家三三　　「しの字嫌い」
春風亭一之輔「青菜」

☆日本橋亭漫才コンテスト「Ｎ−１グランプリ」
　かわかみきむら（遊馬・一之輔）
　Wけんじ（三三・兼好）
　辻兄弟（たま・南湖）

順番に、コメントしたいものだけ…

＜前座＞
初めて聞いた、昇太の弟子！
昇太の匂いもしつつ、基本もしっかり。
この人は有望株。

＜「宮戸川」と「青菜」＞
宮戸川は、ばあさんを起こす場面が少し冗長であったが概ね良好、いつもの兼好。
この人はあざといくすぐりを入れるが、噺に自然に溶け込んでいる。
一方で、青菜はオリジナルのくすぐりひとつひとつは面白いのだが、そのせいで噺本来の面白さを潰してしまっていた。
噺が潰れてたからか、そもそもくすぐりを入れ過ぎてか、とても長く感じた。
一之輔は二つ目の中でも秀でていると思っていたが、真打の中に紛れ込むとやはり二つ目なんだなと実感。
三三自身も言っていたが、三三と芸風が似てる。
正直なところ、二つ目のくせに三三ぽい芸風があまり好みではなかったが、
まだまだ伸びしろがあるんだな、と思ったら応援したくなった。

＜漫才＞
舞台では特に順位などはつけなかったが、個人的にランク付けしてコメントすると…

第３位　辻兄弟
トリだし関西勢だし期待していただけにとても残念。
多くは語るまい。。

第２位　かわかみきむら
宴会芸として見るには上々の出来。
本業じゃない人がこれだけ出来れば「面白かった」と言って良いでしょう。

第１位　Ｗけんじ
まず何よりも兼好のダブルスーツ！誰がどう見てもそのスジの人！！
たまさんがマクラでふっていたこともあって、出てきただけで会場が揺れる。
それだけで腹がよじれるほど笑ったのに…
三三のわかりにくい「どやボケ」を、兼好の「幇間ツッコミ」が絶妙に拾っていく、とても完成度の高い漫才！
また見たい。今回だけで終わらせるのはもったいない。

とても良い会でした♪
来年は「新喜劇」だそうで。それもまた楽しみ♪