第四夜。

一挙三作品!!

第五回受賞作  浦賀和宏 『記憶の果て』

記憶の果て (講談社文庫)
著者がこれを書いたのが高校生の時だ、とどっかに書いてあった気がする。そのためか少し拙いと思う部分はあるけれど、そんなことはどうでもいい。次作、次々作とどんどん才能が開花していくのが目に見えるよう。こいつぁ結構スゴイ才能ですよ。
ただ残念なことに、このシリーズのこれ以降の作品は文庫化されてなくて、ノベルズはもうお店では売っていないので、アマゾンで少し高値になっているのです。むー。文庫化してください!
7点。



第六回受賞作  積木鏡介 『歪んだ創世記』

歪んだ創世記 (講談社ノベルス)
解説すると面白味が半減するのでしません。(私の解説が下手だからではなくて、そういう作品なんです!)
web上で書評を見る限り、あまり評価はよろしくないようです。
でもね。
メフィスト賞で面白かったものを3つ挙げよ。と言われたら、私はこの『歪んだ創世記』を3つのうちのひとつにしますよ。
だって面白いもん。
これだからメフィスト賞はやめられません。
10点。



第七回受賞作  新堂冬樹 『血塗られた神話』

血塗られた神話 (講談社文庫)
ハードボイルドです。金融界で働いていたという作者が描くアンダーワールド。めちゃめちゃリアルです。こわいこわい。
宮部みゆきとか、貫井徳郎のような社会派ミステリが好きで、少しくらい怖くても、エグくても大丈夫。って言う人にはオススメ。 言っときますが本当にエグい。覚悟してお読み下さい。
エグすぎて、私はあまり好きじゃありません。
4点。
本屋でこの人の作品を良く見かけるけど、怖くてなかなか手に取れません。
他の作品なら結構イケるのかもしれないけどなぁ…