その2

黙過の代償 (講談社ノベルス)

黙過の代償 (講談社ノベルス)

読了しました、第33回メフィスト賞、森山赳志『黙過の代償』です。
なさそうでありそうな話。きわどいけれどうまいと思う。
以下ネタバレかどうかきわどいお話。
例えば国際問題のような、もっとでかい話が中心にくるのかと思いきや、血縁の話で少しガクッとなるけれど、でもそれはよくよく考えてみると違うんだね。むしろ国家間の関係というのは、単なる国と国との関係ではなくて、国民レヴェルまで下げて見ないと、問題が見えてこない。だからこんなリアリティあるかなしかぎりぎりの設定をしても、もしかしたら、と問題を認識させるきっかけになりうるのではないかな。
と、私は勝手に思うのですが。どうでせう?