環境学

環境学のすすめ。リレー講義で毎週違う人が環境学に関するいろいろなトピックスを扱う。環境に対して経済学、法学、農学など様々なアプローチを掛ける、地球環境学堂というところ(おそらくうちの大学院のひとつ)の先生方の講義。すべてが面白いわけじゃない。先週は…よくわからんかった。
昨夜寝るのが遅くて十分な睡眠がとれていなかったので「つまらなかったら寝てやろう」と意気込んでわざわざ1限に顔を出す。
でも今日の話は面白かった。先生は発展途上国の農業開発についてフィールドで研究をされている方。
途上国の農業開発が環境とどう関わってくるのかな、と思いませんか? 思ってください。
例えば「砂漠だ!→植林しなきゃ!」という構図はあたりまえのことだと思っていやしませんか? もちろん、ある条件の下では植林が砂漠化の歯止めになります。だからあながち間違いじゃない。 しかし、例えば砂漠のど真ん中に植林を施した場合どうなるか。風が吹くと、木があることで風はそこをよけて通ります。すると、木の周りの砂が巻き上げられ溝ができます。更なる風によって溝が広げられ、終いには木が倒れてしまいます。それだけじゃなくて、その溝によって風の流れが変えられ、さらに砂漠の荒廃が進むことになってしまうそうです。
で、何が言いたいかというと、農業(上の例は農業ではないが)開発が、一定の条件の下でしか成り立たない定言、あるいは全く間違った情報によって行われてしまうと、環境にも悪い影響を与えかねない。ということ。結局、人間のすることは自然と関わることなのです。
で、環境を守るための農業開発とは。
例えば「養蜂で林を守る」。 養蜂をすることによって、もちろん蜂蜜やらなんやら商品になってお金になります。 その一方で、頻繁に行われているという焼畑が、少なくともその養蜂場の周りでは出来なくなります。すると、養蜂をしている場所が守られるだけじゃなく、その周辺の林を守り、育てることになるのです。

こういうのっていいと思いませんか?